MBCトップ > MBC会社案内 > 番組審議会 > バックナンバー

南日本放送 番組審議会

南日本放送番組審議会 概要

平成18年度 第1回 南日本放送番組審議会

1.開催日時:平成18年4月25日(火)
2.開催場所:MBC放送会館
3.議題

テレビ番組 「生きる×240年ぶりの再会 愛しきひとよ」
《放送:4月16日(日) 午前5時30分~午前6時00分》

番組概要

志布志市の守山宗一さん(82)と妻の弘子さん(82)は、近所でも評判のおしどり夫婦で、毎日腕を組みながら散歩する姿が地域の人たちを和ませている。宗一さんは、60年前、戦争で両眼と両手を失ったが、その障害を乗り越えてきた。宗一さんは、天体の軌道計算が趣味で、弘子さんが手伝い、特殊な電卓を使って、毎日星の計算を楽しんでいる。そんな二人が地元の小学校に呼ばれ、こどもたちに戦争や夫婦について話すことになった・・・。お互いを慈しみ、ともに百歳まで生きようと誓う老夫婦の姿を描いた番組。

主な意見は以下のとおり
  • 殺伐としたニュースが多い中で、「命」について考えるいい番組だった。
  • 視力と両手を失った主人公は、言葉では言い表せないほどの苦労をしているのに、「今が幸せ」と言い切れる強さの根源は何だろうと考えさせられた。
  • 気負いも、てらいもない主人公の一つ一つの言葉が、素直に胸を打った。
  • 二人の話のテンポとナレーションの雰囲気があっていて、聞きやすかった。
  • 海の逆光や影などをとらえた映像が、二人の気持ちを巧みに表現していて、効果的だった。
  • 人生の意義は人を楽しませる、喜んでもらうことだという、人生の生きる道が凝縮されていたように思う。
  • 二人の人生を時系列的に紹介する部分があれば、もっと理解が深まったのではないか。
  • 妻・弘子さんの気持ちが、今ひとつ伝わってこなかった。二人が再会して、結婚を決意するまでの葛藤や、生きる上での新たな悩み、克服した軌跡などが描けていたら、もっとメリハリがついたのではないか。
  • 多くの人に見てもらえる時間帯に放送してほしい。
  • 主人公は、自分のことを等身大の言葉で淡々と話しているのだが、61年前から今に至るまで、ずっと戦争を語り継いでいる語り部であることを、改めて感じることができた。

以上