南日本放送 番組審議会
南日本放送番組審議会 概要
平成18年度 第4回 南日本放送番組審議会
1.開催日時:平成18年7月25日(火)
2.開催場所:MBC放送会館
3.議題
ネットワークJNN九州沖縄地区番組審議会委員長会議報告 および
テレビ番組「どーんと鹿児島」
『ミッコさんのW杯~全盲女子400m・銀メダリストの3ヶ月~』
《放送:6月29日(木)午後7時~午後7時54分》番組について
JNN九州・沖縄地区 番組審議会委員長会議の概要
7月13日に那覇市で開かれ、JNN九州・沖縄7局の委員長、番組審議委員会担当役員らが参加。TBSからは水野忠隆常務取締役、TBSテレビの石川眞実編成局長、山中組審議会事務局長が出席した。
会議では、水野常務が放送界を取り巻く最近の状況や白インゲン豆問題で食の安全を点検するガイドラインを設けたことなどについて報告し、石川編成局長が4月編成以降の動向について説明した。続いて、各局の委員長が、各局で審議したネットワーク番組に対する意見や要望について報告した。
この中では、「みのもんたの朝ズバッ!」について、「他系列の同時間帯の番組に比べて、物事の核心をついている。一方、他者を断罪するような発言は視聴者の判断力を妨げる」「分かりやすく見やすい。庶民の眼でとらえている」「雰囲気にしつこさが感じられる」「生のニュースがもっとほしい」など、各局から多くの意見が出された。
また報道番組については「22時台に他系列を圧倒するニュース番組がほしい」「ローカル局のドキュメンタリーを全国放送してほしい」「過剰報道で模倣犯や猟奇心をあおるのが怖い」などの意見があった。
テレビ番組「どーんと鹿児島」『ミッコさんのW杯~全盲女子400m・銀メダリストの3ヶ月~』審議
番組の概要
5月にイギリスで開催されたパラリンピックワールドカップで、九州から唯一日本代表に選ばれた益田美喜子さんは、視覚障害者女子400m走で銀メダルを獲得した。多くの壁に突き当たっても、なぜ彼女は走り続けるのか?希望の光を「走ること」に見い出した、全盲ランナーの世界への初挑戦を描いた。
主な意見は以下のとおり
- ミッコさんの一生懸命さや明るさ、人間性が伝わってきた。
- 日本ではボランティアがなかなか根付かない中で、本当のボランティアとは何かということを考えさせられた。
- パラリンピックの全体像が描かれておらず、わかりにくかった。
- 勝ち組と負け組というとらえ方をしがちな最近の世相の中で、人生はどうあるべきかなどの価値観を問われる気がした。
- 主人公がなぜ走りだしたのか、走ることからどんな喜びや生き甲斐を見いだしているのかを表現してほしかった。
- 伴走者なしには成立しない競技だけに、伴走者に求められる資質や、どうしたら伴走者になれるのか、二人三脚ならではの難しさや工夫などをもっと知りたかった。
- 主人公はどういう生活を送っているのか、その中で走ることはどういう位置を占めているのかが描かれていなかった。
- 支援NPOのスポーツクラブがどんな団体で、どんな活動をしているのかが不明確だった。
以上