南日本放送 番組審議会
南日本放送番組審議会 概要
平成18年度 第6回 南日本放送番組審議会
1.開催日時:平成18年10月31日(火)
2.開催場所:MBC放送会館
3.議題
テレビ番組「ムーブ2006 祖国の条件~ドミニカ移住は問う~」
放送:10月23日(月)25:00~25:30
番組の概要
ドミニカ移住問題は、東京地裁が今年6月、移住の失敗は国に責任があったことを認定。政府が一時金支給を柱とする和解案を提示するとともに、お詫びを盛り込んだ総理談話を出すことで、歴史的な決着をみることになった。国に誠実な対応を求め続けた原告団のうち、現地で亡くなった移住者は137人にのぼる。地球の裏側から祖国を見つめ続けた彼らの胸の内は、「国の謝罪」を受けてなお、複雑なままだ。さらに、現地取材の中で、この日本人移住問題にドミニカ人のある集落が巻き込まれていたことが判明。東京地裁判決の「その後」を追った・・・。
主な意見は以下のとおり
- 30分という短い時間に祖国と国民のありようを問いかける重いテーマが盛り込まれていたが、ナレーションや構成が感情に走らず、淡々と事実関係を伝えていて、かえって効果をあげている。
- 日本にいる私たちは、祖国とは何かといったことを意識しないで暮らしており、祖国に裏切られるということがわかりにくいので、多くの人に見てほしいと思った。
- 外務省の職員がドミニカで移住者と話し合っているときの映像は、ナレーションなどはないのに、外務省がいかに横柄に移住者に接してきたかを如実に伝えていた。
- 10年間にわたって取材を継続してきたことが素晴らしい。またドミニカの荒れ地の映像も、それを見るだけで移民たちが置かれた境遇が一目瞭然で、映像の強さを感じた。
- 移民たちが楽園を求めて海外にゆく背景をもっと明確に伝えていれば、国家賠償訴訟に至る経緯が分かりやすくなったのではないか。
- ドミニカ移民の考え方はしっかり伝わってきたが、国がどういうふうに考えてきたがが、今ひとつわかりにくかった。
以上