南日本放送 番組審議会
南日本放送番組審議会 概要
平成20年度 第9回 南日本放送番組審議会
1.開催日時:平成21年2月25日(水)
2.開催場所:MBC放送会館
3.議題
テレビ番組「新九州遺産 梅の花ほころぶ里で~東郷文弥節人形浄瑠璃~」
放 送:平成21年1月3日(土)13:00~13:54
番組の概要
薩摩川内市東郷町に伝わる「東郷文弥節人形浄瑠璃」は、元禄11年(1698年)、参勤交代で藩主の供をした郷士たちが、文弥節の師匠を東郷に連れて帰ったのが起源とされ、300年以上にわたって地元の人たちが大切に引き継いできた。保存会のメンバーは忙しい合間をぬって月2回の練習に励んでいる。番組では文弥節人形浄瑠璃の魅力と、伝統を守り、次の世代に引き継ごうと奮闘する保存会のメンバーの姿を描いた。
主な意見は以下のとおり
- 東郷町の人形浄瑠璃はこれまでにも見たことはあったが、人形の表情がよく描けていたほか、逆光と陰影を巧みに使い、人形浄瑠璃の魅力をうまく引き出せていた。
- 導入部分の鹿児島弁の語りとのどかな音楽がゆったりとした雰囲気を醸しだし、印象的だった。
- 人形浄瑠璃の練習をしている子供たちの目の輝きがきちんと捉えられていて、この貴重な文化財は次の世代にも引き継がれていくだろうと思うと、気持ちが温かくなった。
- 浄瑠璃の演目では場面説明のためのナレーションが多く使われていたが、控えめにしたほうが、文弥節の節回しと音楽をもっと味わえたのではないか。
- 観客が何を感じたのか知りたかった。
- 熊本県清和町に伝わる人形浄瑠璃との対比が描かれていたが、場面転換がわかりにくかった。
- 文化財を次の世代に伝えていくことの責任の重さがテーマの一つだったが、文化財を伝えるために努力している人たちがいるということを報道する、伝えるということもメディアの重要な役目だと改めて感じた。
以上