南日本放送 番組審議会
南日本放送番組審議会 概要
平成21年度 第2回 南日本放送番組審議会
1.開催日時:平成21年5月27日(水)
2.開催場所:MBC放送会館
3.議題
テレビ番組 JNN九州沖縄ドキュメント「ムーブ」
「千年後の森が見える~屋久島・山師の1年~」
放送日時 5月18日(月)24:50~25:20
番組の概要
江戸時代に伐採された屋久杉の切り株は、現在、土埋木として、その一部が工芸用に搬出されている。
番組では、昭和中期の、屋久杉が大規模な伐採の対象となっていた時代を知る山守の一人、高田さんの山や森への思いと、日本で唯一残っている現役のトロッコ、屋久島の原生林の中を走る森林軌道の最後の姿を描いた。
主な意見は以下のとおり
- 人間が自然と関わりながら生きていくとはどういうことか、きちんと描かれていた。
- おがくずの匂いが漂ってくるようなカメラアングルが印象的だった。
- 主人公の出身や、何故山師になったのかといったプロフィールがほしかった。
- 数多くの屋久島の映像を見てきたが、最も自然や森がよく描けていた。
- 自分の職業に自信と誇りを持っている主人公の姿が感動的だった。
- 主人公の言葉の一つ一つに重みがあった。
- ハイビジョンや大画面にふさわしい番組だった。
- こうした番組で取り上げることで、後に続く後継者に繋がるのではないかと思った。
- ナレーションと映像と音楽がよく合っていて、しっとりとした感じがよく伝わってきた。
- ナレーションの静かな語り口と、現場での実際の声の荒々しさの対比がユニークだった。
- 屋久島で今起きているトイレの問題などと考えあわせたときに、人と自然が関わることの難しさを感じた。
- 山師は今何人くらいいて、土埋木は一年でどれくらい掘り出し、どれくらい残っているのかといった客観的なデータがあると、もっと分かりやすかったのではないか。
以上