南日本放送 番組審議会
南日本放送番組審議会 概要
平成22年度 第1回 南日本放送番組審議会
1.開催日時:平成22年4月21日(水)
2.開催場所:MBC放送会館 5階会議室
3.議題
テレビ番組「1番馬は木田の誇り~春の馬ダンス!神話の里の鹿児島神宮 初午祭~」
放送日時 平成22年4月3日(土)午後3時30分~午後4時24分
番組の概要
460年続く鹿児島神宮の「初午祭・鈴かけ馬おどり」には数十頭の馬が三味線や鉦、太鼓の鳴り物や踊り連を伴って登場する。このうち1番目に奉納される御神馬は隣町の木田集落から出す慣わしだが、馬不足や保存会の高齢化などに直面している。番組では、晴れやかな「初午祭」の舞台裏を馬踊りに情熱を傾ける木田集落の人々を通して描いた。
主な意見は以下のとおり
- 全くゼロから練習を始めた馬だけでなく、人も一緒に成長していく様子がよく描かれていた。
- 主人公が亡くなった祖父の仏壇の前で手を合わせるシーンは、初午祭に情熱を傾けた祖父への尊敬や絆が感じられて印象的だった。
- 亡くなった祖父の生前の姿や昔の初午祭の様子が効果的に盛り込まれ、MBCがこれまで取材してきた蓄積の豊かさを感じた。
- 昔の映像と今の映像、空からの映像と地上での映像、老若と男女といった対比がきちんと描かれていた。
- 高齢者が地域のリーダーとなって祭りを引っ張り、若い人たちは自分の意志で伝統を引き継ぎ、地域の人たちもそれを応援していくという、日本の中でも非常に幸せな地域だと思った。
- ナレーションが聞きやすく、引きつけられた。
- たんに祭りとしてではなく、日頃目にすることがない鹿児島神宮の神事としてきちんと描けていた。
- 人を育てることが、ふるさとを守り、伝統を守ることに繋がる。その一方で、若い人たちが地域の中で暮らし、伝統の祭りに参加できるようにするためには地域をどうバックアップしたらいいのか、改めて考えさせられた。
- こういう番組をきっかけに、主人公のような若者が一人でも二人でも出てきて、伝統を継承してほしい。
- 派手さも、華やかさも、深刻さもない非常に素朴な番組だが、きちんと作られていて、多くの人に見てほしい。
- 祭り全体の流れがよく分からなかった。
- 1番馬以外の馬を支える人たちの思いも知りたかった。
以上