南日本放送 番組審議会
南日本放送番組審議会 概要
平成23年度 第3回 南日本放送番組審議会
1.開催日時:平成23年6月22日(水)午前10時30分~
2.開催場所:MBC放送会館 5階会議室
3.出席者
番組審議委員 7名
審議番組
ネットワーク番組について
ネットワーク番組とは、MBCの自社制作番組ではなくTBSやMBSといったキー局が制作した全国放送の番組を指す。
最近放送されたネットワーク番組を4分野(ドラマ、バラエティ、生活・情報、報道・ドキュメンタリー)別に審議した。
個別の番組に対する具体的な意見・感想はもとよりキー局の番組制作や報道姿勢に対する要望もあった。
主な意見は以下のとおり
<ドラマについて>
- 「JIN~仁~」は、見ごたえのある本格的なドラマであり、命の道標を探すというテーマはまさに今の時代に求められているものだと感じた。
- コミックを原作とするドラマが増えているが、脚本家が書き下ろしたオリジナルドラマをもっと制作してほしい。
<バラエティ番組について>
- 「飛び出せ!科学くん」は、出演者が心の底から楽しんでいる様子が伝わってくることや子供でも理解できるように、分りやすく伝えようとする姿勢に好感が持てる。
- 「ぴったんこカンカン」は、安住アナウンサーの個性的なキャラクターが魅力的で鹿児島を取材した放送では、紹介した内容が地元の者にとっても新鮮だった。
- 「ザ・今夜はヒストリー」は、楽しみながら歴史を勉強できる斬新な番組だが、 タレントのコメントが多すぎて、歴史家の興味深いコメントが中断されるのが残念だ。
- 「アッコにおまかせ」では、パネルをめくる安易な演出が多すぎる。
- 芸能プロダクションの意向や、タレントの個性に頼ったバラエティ番組が多すぎる。
- お笑い芸人をひな壇に並べる安易な番組が多すぎると、テレビ離れが進むだけであり新しいスタイルのヒット番組を早く開拓してほしい。
<生活・情報番組について>
- 「がっちりマンデー」は、企業のサクセスストーリーを興味深く描いているが、着眼点がユニークで技術革新や顧客とのコミュニケーションのあり方が再確認できる。多くの地方企業を紹介しており、地方で働く者を勇気づけてくれる。また、加藤浩次さんの軽やかな振る舞いや、森永卓郎さんのユニークなキャラクターが番組をいきいきと盛り上げていると感じられる。
- 「朝ズバッ!」では、みの氏の言葉に、世論を動かすほどの影響力を感じるが主観的な意見が多く、司会者としての客観性や中立性を保っていない。「朝ズバッ!」の「前を向いて歩こう」は、心温まるいいコーナーだ。
- 生活情報番組と報道番組の垣根が低くなっていると感じられる。
<報道・ドキュメンタリーについて>
- 「世界遺産」「夢の扉」「情熱大陸」などは、非常に良質な番組であり「報道・ドキュメンタリーのTBS」という印象は、今でも健在である。
- 東日本大震災の報道について被災者や視聴者に役立つ情報が増えており、報道姿勢の変化が感じられる。一面的な情報や一時的な感情に流された内容が目立ち、全体を俯瞰した報道が少ない。復興に向けた前向きの話題ばかりが多く、被災地の惨状を直視する報道を避けている。原発事故については、発表内容を繰り返すだけの報道が続いたので、信用を失った。横並びの報道が多く、取材する側の姿勢が厳しく問われる。海外メディアの報道を詳しく分析して、国内メディアの報道姿勢を反省してほしい。
- 「Nスタ」をよく見ていると、全国放送とローカルの住み分けが徹底されておらず、同じ内容を何度も繰り返し伝えている印象を持つ。
- 「ニュース23クロス」の膳場キャスターは、喜怒哀楽をもっと表情に出して、本人の言葉でニュースを語ってほしい。
以上