南日本放送 番組審議会
南日本放送番組審議会 概要
平成27年度 第4回 南日本放送番組審議会
1.開催日時:平成27年7月22日(水)午前10時30分~
2.開催場所:MBC放送会館 5階会議室
3.出席者
委員の総数 11名
出席委員数 6名
欠席委員数 5名
社側参加数 7名
4.議題
(1)番組審議会委員長会議 報告
7月3日に大分市で開かれたJNN九州・沖縄地区番組審議会委員長会議について、各局から出された意見や要望・TBSの見解について事務局が報告した。
(2)番組審議
テレビ番組 どーんと鹿児島 『証言 鹿児島大空襲』
放送日時 2015年6月17日(水)午後7時~7時56分
内容
太平洋戦争末期の1945年、米軍による日本本土への空襲が始まった。
東京など大都市を目的とした空襲だったが、やがて中小都市への戦略爆撃(無差別爆撃)へと変わっていく。
鹿児島市への空襲は3月から8月にかけて行われ、中でも6月17日の空襲は、死者2316人を出す惨劇となった。
番組では、6月17日の空襲を中心に、空襲を経験した人たちの証言を集め、当時の状況を明らかにしていく。
また米軍の作戦報告書から、なぜ鹿児島市が標的になったのか、攻撃した側の視点からも空襲を浮き彫りにしていく。
主な意見は以下のとおり
- 身近な場所、自分が住んでいる近くであった出来事であり、自分のことのように思えた。生々しい証言にぐっときた。語り継ぐことで忘れないことが大切だと感じた。
- つらい出来事だが、番組の最後で若い高校生たちと空襲を体験した人たちが語り合い、笑顔の表情で終わる締めくくり方が良かった。
- 出演者が「戦後が続くことを願う」と話していたのが印象的。鹿児島大空襲のあった6月17日を決して忘れてはいけないと考える制作意図が良く伝わる朗作だ。
- 1人1人が身振り手振りで伝える証言は、分かりやすく伝わった。又、空襲の映像や写真など、映像ならではの訴える迫力を感じた。
- 証言する方々のそれぞれの思い、表情も出ていて打たれた。エンディングはピアノのBGMの中、涙や笑顔が、色々なことを考えさせてくれる。いい演出だと思う。
- キャスターの出演はなくてはならなかったのだろうか。空襲を体験した人などの顔が出てきて、後はナレーションだけで良かったのでは。「戦争はいけない」という感じでの出演はなくても良かったと思う。
- 当時を振り返り、確認して、手がかりを見つけて考えて、これからにつなげていく題材だと思わせる貴重な番組だ。今後につなげていくという意味で、生き残った方々がどんな思いで生き、これから生きていくのかも知りたかった。
- 鹿児島が空襲の標的になった理由も、的確な取材で説明されていた。空襲を体験した方々の話も的確にインタビューで引き出されていて良かった。
- 整然と、淡々と事実を伝えて考えさせる。そして番組の最後は音楽が流れる中、情感に訴えて感じさせるよい番組だと思う。
- 空襲を体験した方々も高齢となる中、戦後80年、90年となった時にどのように伝えていくのかという事を思った。メディアが持っている資料で伝え続ける事が大切だと考える。
- 鹿児島大空襲が6月17日だが、ほかにも終戦記念日など色々な方々が色々な戦争にまつわる日付を持っている。戦後が続くことを願うメッセージをメディアが何らかの形で伝え続けることも大事かなと思った。
- 当時鹿児島市に住んでいたが、疎開して地方にいた。そこで鹿児島大空襲の火を見た。今日の番組の映像は人ごとではなかった。生々しい証言があり、航空写真や映像があり、あらためて鹿児島は酷い目にあったと痛感した。
以上