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南日本放送 番組審議会

南日本放送番組審議会 概要

平成27年度 第5回 南日本放送番組審議会

1.開催日時:平成27年9月25日(水)午前10時30分~
2.開催場所:MBC放送会館 5階会議室
3.出席者

委員の総数 11名
出席委員数  6名
欠席委員数  5名
社側参加数  7名

4.議題

番組審議「南日本放送 災害報道番組」について

(1)テレビ番組 どーんと鹿児島
『口永良部島137人の脱出 ~5.29噴火 全島避難の証言~ 』(7月8日(水) 午後7:00~7:56放送)

(2)テレビ番組 MBC緊急特別番組
『桜島噴火警戒レベル4引き上げ』(8月15日(土) 午後3:30~午後4:59放送)

内容

(1)口永良部島で5月29日に発生した爆発的噴火と火砕流。その瞬間、島にいた人々は何を思いどう行動したのか。そして全島避難はどのように行われたのか。島民と関係機関の証言で噴火当日の口永良部島に迫る。

(2)8月15日、桜島で火山性地震が多発し、気象庁は大規模な噴火が発生する可能性が高くなったとして、噴火警戒レベルを4に引き上げた。南日本放送でも緊急特番を放送、厳重な警戒を呼びかけると共に、桜島の状況や気象庁の情報、そして行政の動きや対応を伝えた。

主な意見は以下のとおり
  • 口永良部島の番組は、グラフィック画面を使って火砕流が通った場所などを説明していて分かり易かった。また災害規模もイメージしやすかった。
  • 桜島の緊急特番は、生活情報と現状が良く分かり、今をつかみやすかった。
  • 鹿児島は火山との関係が切れない県。魅力だけでなく怖さも日頃から知らせて、いざという時に備えになる報道を継続していって欲しい。
  • 口永良部島の住民の皆さんの結束力やコミュニケーション力が無事に避難できたことにつながっていることを感じた。町長のリーダーシップが大きいが、防災計画にのっとって実行することが大事だと感じた。
  • 口永良部島の番組は、噴火から一ヶ月余り経ってからの放送であったが、島民のインタビューは噴火の時のものなのか、後日収録したものなのか分かりにくかった。日付のスーパーがあれば良かったのでは。
  • 桜島の緊急特番は、すぐその日の内に1.5時間の番組を制作、放送したことに驚いた。本当に良く出来たと思うし、凄い対応だ。
  • 口永良部島の住民が撮影した噴火の映像は凄かった。やけどをした方がひとりおられたが、それ以外に人的被害がなくて良かった。日頃の訓練や準備のおかげだと感じた。
  • 桜島の緊急特番やニューズナウの災害報道は良い。噴火警戒レベルのことなど良く知らなかったが、分かることが出来た。災害報道はライフラインのひとつであると感じた。今後も続けて欲しい。
  • 口永良部島の方々の「向こう三軒両隣」的な人間関係が、やっぱりいざとなったら力を発揮するのだなと感じた。
  • 桜島の避難勧告は火口から3キロ以内の地区に出されたものであったが、報道では全島避難のように感じた。メディアの力であり、大事を取る意味もあると思うが、事実と意見はきちんと峻別すべき。理解を進めるために言葉を重ねると誤解を招くこともある。報道する人間は、そこをしっかりと把握して欲しい。
  • 口永良部島の番組は、しばらく時間が経ってから、あの日あったことをまとめる良い番組。コミュニティの大切さ、小学校の普段からの準備など手本になり良く理解出来た。番組をテキストとして利用出来るのでは。
  • 桜島が噴火して身の回りで何が起こるのか。レベル4とはどの程度なのか。鹿児島市にどの位降灰があるのか。色々な対応を考えるきっかけになった。
  • 桜島の緊急特番で大正の噴火の映像を放送すべきだったのか。不安を煽られた。「日常の噴火の延長線上では」とのコメントで今回の状況を理解した。正しく情報を伝えることに気をつけて欲しい。また、観光への影響も出ているが、災害が収まった時に影響が残らないように正しい事実の報道が必要である。
  • いづれの地域も行政、コミュニティの力があり、防災意識や、その教育が出来ていることを感じた。その中で、高齢者の避難や誘導をどうしていくのか今後考える必要があると思った。
  • ふたつの番組はしっかりとまとまっており、それを県民に放送していったことが良かった。地域の人々にとって大変貴重な放送であり、今後、教育にも生かせるようにしていって欲しい。

以上