南日本放送 番組審議会
南日本放送番組審議会 概要
平成30年度 第4回 南日本放送番組審議会
1.開催日時:平成30年7月25日(水)午前10時30分~
2.開催場所:MBC放送会館 5階会議室
3.出席者
委員の総数 11名
出席委員数 8名
欠席委員数 3名
社側参加数 8名
4.議題
(1)番組審議会委員長会議 報告
7月6日に熊本市で開かれたJNN九州・沖縄地区番組審議会委員長会議について、各局から出された意見や要望とTBSの見解について事務局が報告した。
(2)番組審議
テレビ番組 どーんと鹿児島『ジェフリー不動産 -空き家を貸してもらうまで-』
放送日時 6月20日(水)午後8:00~8:54放送
番組内容
南九州市川辺町の農村で長年暮らしてきた民俗学者・ジェフリーさんが、空き家の再生に動き出した。背景には、これまで記録してきた人々の暮らしや古い家への愛着がある。そこには協力する価値観や厳しい生活を生き抜く知恵が隠れている。
空き家率が日本一高い鹿児島。活用されることなく朽ち果てるのを待つだけの家も少なくない。記憶から忘れられていく「暮らしの物語」を拾い集めるジェフリーさんの活動に密着します。
主な意見は以下のとおり
- 空き家を借りて、住む人を見つける過疎対策は、素晴らしい活動だと思う。
- 全篇に紹介される田舎の風景を見るだけで心が和んだ。
- 空き家を借りられなくなった時に、落胆したり、地域の立場を推し量ったりする学生達の様々な反応のシーンが良かった。
- ジェフさんが、方言で地域の方々と語り合えていることで、距離感が狭まっていくことが伝わってきた。地域や住人、そして歴史への愛情が全篇に流れていた。
- 全体的に、ほんわかとした空気が流れていて、忙しい今の世の中では、一服の清涼剤のような番組だった。
- ナレーションが無いところが好きだった。ナレーションで理解させようとするのではなく、見る人がそれぞれに考えたり、感じたり出来るところが素晴らしい。
- 貸す側の、育った家への感情なども理解しようとする、ジェフ自身の考え方が良く出ていた。
- ジェフが撮影していたシーンが一番ドキュメンタリー的だった。
- 自分の生まれ育った家、家族の歴史を考えながら見た。思い入れのある家があることの幸せと、様々な事情でそこに住めないことの切なさにグッときた。
- あらためて家への色々な思い入れを知り、空き家問題はそんなに簡単ではないと凄く考えさせられた。
- 家は貸し借りする物というだけでなく、人間の思いが詰まった場所であることを再認識した。
- 空き家と地域に住みたい人を結ぶジェフさんの取り組みは、一際光を放つユニークな活動だと感じる。
- 過疎や高齢化の問題を、自分で感じたい、当事者として理解したいという思いが伝わってきた。続編に期待したい。
- ジェフさんは、古き良き日本に憧れ、日本の良さを発見しようとしたラフカディオ・ハーンのようだ。
- ジェフさんが、田舎道を歩きながら、空き家のことを語る最後のシーンが印象的だった。このシーンを冒頭に見せても良かったのでは。
- 過疎の地域をこれからどうして再生させていくのか、行政も触れることが難しいことに触れている。ジェフさんの、その問題提起が印象的だった。空き家問題以外にも、今の日本が抱える色々な課題について考えさせられた。
- 空き家を探して借りたことがある。借りるのは簡単だが、メンテナンスが難しい。
また、良い空き家は中々借りられないなど色々な問題もある。そのような事情も知りながら、空き家対策を今後も進めて欲しい。
以上