南日本放送 番組審議会
南日本放送番組審議会 概要
2019年度 第8回 南日本放送番組審議会
1.開催日時:2020年1月22日(水)午前10時30分~
2.開催場所:MBC放送会館 5階会議室
3.出席者
委員の総数 10名
出席委員数 7名
欠席委員数 3名
社側参加数 8名
4.議題
番組審議
テレビ番組 どーんと鹿児島『私のお父さん、お母さん』(11月27日(水)午後8:00~8:54放送)
内 容
アメリカで生まれ育ったジェフリー・S・アイリッシュが、鹿児島で暮らし始めて22年。そのジェフリーが、自分でカメラを回しながら、鹿児島の農村で暮らす人生の先輩たちに、親と過ごした日々や思い出を聞いていきます。
大正時代の憲兵、アメリカに渡った写真屋、和傘作りの職人など、色々な道を歩んできた親との思い出、今、生きている人たちの中に、まだ残っている歴史を伺いながら、昔の鹿児島の日々に触れていきます。
また、彼らの話を聞くことによって、ジェフリー自身の家族の歴史も探り始めていきます。
主な意見は以下のとおり
- お年寄りに会って、まだ残っている家族の記憶を聞くことの大切さを感じた。自分の家族の過去も知りたくなる番組。
- ジェフリーさん自身の父親も出演して、両親や祖父母のことを紹介していることに親近感を覚えた。
- これまで見た番組の中で一番心に響く、感動的な番組だった。ジェフリーさんの親の話も紹介されていて、どういう人がどういう思いで制作したのか良く分った。
- 冒頭のナレーションが無くても、百歳前後の方に家族の思い出を伺う内容は、自分はどこから来てどこに行くのかを考える番組の意図が良く分った。
- ゆったりと時間が流れていて、あっさりとした構成だが、味のある番組だった。人間は失ってみて初めて分るのだなと感じた。
- ジェフリーさんが聞き上手で、話しやすい雰囲気である様子が良く出ていた。
- 「純情一路」や「五社参り」など、久しぶりに聞いた日本の言葉だと思った。
- お年寄りの方々が昔の写真を良く持っていたなと驚いた。昔が良く見えた。
- ジェフリーさんの父親が持っていた写真を見て、アメリカと日本は随分違ったなと思ったが、親への思いはどこも一緒だなと感じた。
- 人間に対する尽きない興味で、色々な話を聞きだし、人生を遡る旅のような気分になった。
- 自分のルーツはどこで、どこへ行くのかを考えることにつながる番組だ。個人の歴史を残していく必要性を感じ、その重ね合わせが大きな歴史の輪郭につながるのではと感じた。
- 話を伺ったお年寄りたちをどうやって探したのかも知りたかった。
- 出演されていたお年寄りたちは、寄り添ってくれる家族がいる方々だった。そういう家族のつながりが希薄になってきた社会の変化や高齢化社会をどう生きていくかも考えさせられた。
- 生活歴を聞くことは、人の心を理解する上で大切。人が大好きなジェフリーさんの本領が発揮された素晴らしい番組だ。
- 個人情報をどう取り扱うか取材が難しい中、自分の家族のこともさらけ出して、上手に制作されたなと感じた。
以上