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南日本放送 番組審議会

南日本放送番組審議会 概要

2021年度 第2回 南日本放送番組審議会

1.開催日時:2021年5月19日(水)
2.開催形式:書面開催(リポートの提出形式)
3.参加者

委員の総数 10名
参加委員数  10名
社側出席数  7名

4.議  題

番組審議
(1)業務報告
(2)番組審議
テレビ番組 どーんと鹿児島『新型コロナ 医療の現場から』(5月5日(水・祝)午後8:00~8:54放送)

内 容

感染拡大が止まらない新型コロナウイルス感染症。鹿児島県内でも感染者数が累計で2000人を超え、医療の現場では、先の見通せない闘いが続いています。
番組では、鹿児島県で新型コロナ医療の“最後の砦”と呼ばれている鹿児島大学病院の病棟を取材。命を救うために奮闘している医師や看護師、終わらない緊迫の日々。そして直面する患者の死と遺族の想い・・。
命と向き合う医療従事者たちの姿を見つめていきます。

主な意見は以下のとおり
  • 鹿児島大学病院ICUでの「家族の心支える闘病日記」は、面会さえ出来ない中で、患者さんと家族を結ぶ、心のこもった看護の神髄を見た思いがして、感動した。
  • 「ECMO」は、新聞・テレビで知っている言葉であったが、人工心肺装置を扱う臨床工学士の育成や連携の大切さも理解出来た。
  • 「鹿児島県重症・中等症ネットワーク」は、県内の医療格差を埋め、多くの命が救われていることも紹介されていたので、視聴者に安心感を与えられたと思う。
  • パンデミックという戦いの場は、根性や使命感だけでは乗り切れない。きちんとした情報や要望、そして現場では何が起き、何が必要かを更に踏み込んで伝えていただきたい。
  • 「コロナで家族を亡くした女性 心支える闘病日記」と、「『11年前の恩返し』 コロナ病棟の23歳看護師」のふたつのセグメントをメインに番組を構成し、ヒューマンストーリーに「情報」を織り交ぜれば、更に深みのある番組になったと思う。
  • 危機感だけでなく、医療従事者のプロ意識や活躍する様子も紹介されていて、応援したくなるような内容に感銘を受けた。
  • 視聴者が目にすることが出来ない医療現場の状況について、鹿児島大学病院を中心に丹念な取材を行い、ドキュメンタリーとも言うべき番組を制作されたことは意義深いものであり、評価出来る。
  • 新型コロナウイルス感染症との闘いが、決して他人事ではないこと及び最前線で戦う医療従事者の苦労を同時に伝えるメッセージ性の高いものであり、関係者のインタビューや用語、現状の解説が適宜挿入されるなど、番組構成に工夫を感じた。
  • 病棟取材とコロナ感染防止との両立をどう図ろうとしたか説明が無いことも気になった。記者は、どんな装備でどこまで入ることが許されたのか。看護師によるカメラ映像は、どのように撮影、編集したか明示して欲しかった。
  • 小学生の時にICUに入院していた方が看護師になり、コロナ病棟で頑張っていたが、人と人の繋がりが感じられ、とても嬉しく思った。「患者への優しさを常に心していきたい」と語る看護師の穏やかな眼差しにも、勇気をもらった。

以上