南日本放送 番組審議会
南日本放送番組審議会 概要
2021年度 第5回 南日本放送番組審議会
1.開催日時:2021年9月29日(水)午前10時30分~
2.開催場所:MBC放送会館 5階会議室
3.出席者
委員の総数 10名
出席委員数 7名
欠席委員数 3名
社側出席数 7名
4.議 題
(1)業務報告
(2)番組審議 テレビ番組
『世界遺産 奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島Ⅱ~新たな世界遺産誕生 奄美・沖縄』
(8月29日(日)午後6:00~6:30放送)
内 容
九州と沖縄の間に位置する奄美大島と徳之島。黒潮と季節風の影響で温暖湿潤な島には、世界でも珍しい亜熱帯性の照葉樹林が広がる。
深い森は希少種の宝庫だ。太古の地殻変動によりユーラシア大陸から分離してできた島々は、固有の動植物を育んできた。アマミノクロウサギやルリカケスなどは、世界中でここだけにしか生息しない。珍しい生き物の生態や、美しい海岸線、神秘の鍾乳洞など、島々の自然の魅力を迫力ある映像で伝える。
主な意見は以下のとおり
- 美しい映像で、杏さんのナレーションも良い。奄美大島だけでなく、徳之島も多く紹介したことも良かった。アマミヤマシギのヒナの映像はスクープではなかろうか。撮影スタッフの努力に敬意を表したい。
- アマミノクロウサギの授乳シーンは、写真家の浜田太さんが撮影した映像なのではないか。また徳之島の鍾乳洞は、今回登録された世界遺産の場所以外ではないのか。その辺りが分かりにくかった。
- 美しい映像と余計な表現の無いナレーション、重厚なBGMの番組で、1年をかけて取材した労作。行かなくても、世界遺産の場所や固有種の動植物が見られて、知的好奇心を満たしてくれる番組だ。島の魅力も十分に発信されている。
- 島の緑、海の青がきれいで、美しい絵を見ているようだ。動植物も、とても時間をかけた映像で素晴らしかった。
- 黒潮文化の賜物であることも説明して良かったと思うし、海から島を見せる映像もあって良かったのでは。
- どの辺りの海岸線なのか。どの辺りの森林なのか。撮影した場所の説明が欲しかった。また「稀有」という言葉を使ったナレーションがあったが、難しい言葉ではなく優しい言葉で語って欲しかった。
- 世界遺産だから素晴らしいのではなく、元々素晴らしい場所だから世界遺産に登録された。そんな気持ちが伝わってくるような番組だった。
- 目で見る癒しのような番組。奄美大島や徳之島に行ったとしても、中々、見られない動植物や景色が殆ど。映像の力が生かされていた。
- 奄美大島や徳之島などだけが、何故、世界遺産なのか。選ばれなかった島でも素晴らしい所は多い。その理由が知りたかった。
- 動植物の生態系、固有種の紹介など、映像と言葉で説明されていて分かりやすかった。世界遺産に選ばれた理由が良く分かった。
- 非常に質の高い番組。世界遺産に選ばれた理由は、生物多様性だけでなく、固有種など動植物の保護活動の在り方が評価された経緯があったことも説明して欲しかった。
以上