南日本放送 番組審議会
南日本放送番組審議会 概要
2021年度 第8回 南日本放送番組審議会
1.開催日時:2022年1月19日(水)午前10時30分~
2.開催場所:MBC放送会館 5階会議室
3.出席者
委員の総数 10名
出席委員数 8名
欠席委員数 2名
社側出席数 6名
4.議 題
(1)業務報告
(2)番組審議 テレビ番組 ダイドーグループ日本の祭り『 一心一矢 高山流鏑馬 』
(11月23日(火・祝)午後3:55~4:50放送)
内 容
疾走する馬から放つ一矢、的を射た一瞬の響きに感謝と喜びが沸き立ちます。
肝付町の四十九所神社で行われる「高山流鏑馬」は、約900年前から続く伝統の神事です。五穀豊穣、悪疫退散の願いを託されるのは、中学2年生の射手。馬場を3回駆け抜けながら計9本の矢を放ち、的に当たった数で豊作を占います。
一瞬の一矢、そのために続くのが約1ヶ月余りの練習。普段静かな神社前の馬場は、馬を鼓舞する掛け声と練習を見守る人たちで次第に熱気を帯びてきます。
馬とともに駆け射手へと成長する少年、支える人々と流鏑馬がつなぐ絆・・・。
祈りと感謝の奉納までの日々を追いました。
主な意見は以下のとおり
- 伝統行事を丁寧に受け継いでいくことの大変さや大切さ、確実に出来ていることが良く分かった。感動的な番組だ。
- 14歳の少年の不安な顔が凛々しくなっていく様子、母親の不安な顔など映像で良く表現されていた。
- 伝統文化を受け継いでいく大変さを地域が支えていた。日本の祭りの大切さが伝わってきた。
- 神馬が馬場を駆け抜けていく様子など、映像が美しい番組だった。
- 伝統行事を受け継いでいくことは、地域全体でやっていかないと難しいことを改めて感じた。それにしても中学2年生が、短い期間で、あれだけのことが出来るようになることに驚いた。
- 地域の方々の熱い想いが伝わってきた。人間関係の希薄さや少子高齢化、限界集落など様々な問題がある中で、大変貴重な行事だ。県内各地の祭りを、このように記録していくことは有難いことだ。
- 子供の成長物語であり家族や地域の方々の愛情物語だ。カメラワークも素晴らしくその場にいるような感じがした。大変感動的な番組だ。このような体験をした少年が、10年後、20年後にどのように成長するのかにも興味を持った。
- 流鏑馬を支えている地域の仲間に加わることは生き甲斐にもなっている。だからこそ続いていることも強く感じた。
- 上手く出来過ぎたドキュメンタリーのようだった。地域のコミュニケーションが、少年を我が子のように見守り育んでいた。900年続く伝統行事を守り、先に繋いでいく高山地域の誇りと覚悟を感じた。
- 走る馬の上からの映像が良かった。その迫力に、弓道も乗馬も経験の無かった少年の覚悟も感じた。
- 練習から本番まで1.5ヶ月の期間以上のストーリーの濃密さ、躍動感や緊張感、そしてヒューマンドラマありで涙が出た。大変感動的な番組だ。
- 射手の少年を支える保存会の方々、後射手の少年、射手の父親、そして祈る母親、たくさんの人間が描かれていた。時間と労力をかけて、地域の伝統を守り続けている姿に焦点が当たっていた。今後を考えると、難しいことも多いと思うが、受け継がれていくことを願うばかりだ。
以上