南日本放送 番組審議会
南日本放送番組審議会 概要
2022年度 第8回 南日本放送番組審議会
1.開催日時:2023年1月18日(水)午前10時30分~
2.開催場所:MBC放送会館 5階会議室
3.出席者
委員の総数 10名
出席委員数 9名
欠席委員数 1名
社側出席数 5名
4.議 題
(1)業務報告
(2)番組審議 テレビ番組
ダイドーグループ日本の祭り『 伝説の巨人-岩川八幡神社・弥五郎どん祭り- 』
(12月11日(日)午後3:30~4:24放送)
内 容
曽於市の岩川八幡神社で、毎年11月3日に行われる「弥五郎どん祭り」。
伝説の巨人「弥五郎どん」は、1年に1度だけ、秋祭りの間しか、その姿を見せないが、岩川の人達にとっては「町の象徴」とも言える身近な存在だ。
番組では、身の丈およそ5メートルの巨大な「弥五郎どん」が、市街地を練り歩く祭りのハイライト「浜下り」に向けて、準備に励む関係者を取材。
それぞれの想いを持って、3年ぶりに祭りに臨む姿から、「弥五郎どん」とは一体何者で、どうして岩川の人達に、これほどまで愛されているのかを考えると共に、900年以上、人々が守り続けてきた、年に一度の『ハレの日』の様子を描く。
主な意見は以下のとおり
- 「弥五郎どん祭り」はニュースなどで知ってはいたが、夜通しで行っていることなど、あらたに色々知れた。
- 法隆寺の宮大工の棟梁の言葉「木を組むには人の心を組め」を思い出した。祭りに関わる人をどう作っていくのか。現代社会に突きつけられた課題だ。番組取材により、次の活力につなげて欲しい。そして、どう観光に生かしていくのかも考えていけばもっといいと思う。
- 「弥五郎どん祭り」を、ここまでじっくり見たのは初めて。あらたな気付きもあった。地域全体が誇りに思っていることも実感出来た。
- 昔の写真やアーカイブ映像は効果的だった。昔から地域に愛されていることも実感できた。
- 存続の危機もあったそうだが、少子高齢化で伝統行事の維持が難しくなっていることが少し見えると良かったと思う。
- 「弥五郎どん」の制作過程が興味深かった。地域の方々の慈しむような想いがインタビューに出ていた。地域に根差した誇りある祭りだと思う。心に根差した誇りある行事だから、地域の活性化も保たれていくのでは。
- 3年ぶりの祭りで、日常が戻ってきたなと感じた。知らなかった祭りの裏側を見て、地域の方々で支えてきたことも伝わった。祭りを通して日本人の心が描かれていたと思う。
- これほど大規模に、町全体が関わって盛り上げていることを初めて知った。凄い意気込みも感じた。竹細工やしめ縄作りなども、昔からの方法を継承しており、伝統を守っていた。
- 「弥五郎どん」の面を守る守人から、町の風景はどう見えるのか見たかった。
- 竹細工やしめ縄作りなど、年長者が年少者に技術を伝えている。世代間で伝えていくことも、祭りの意味だと思う。このような祭りが少なくなっていくことは残念なので番組を通して、祭りのDNAを呼び起こして欲しい。
- 祭りを伝えるということは、行事・技術・共同体の心を伝えていくこと。地域主導でやっていくことは大変だが、楽しい祭りだなと思った。
- 何故、海の無い場所で「弥五郎どんの浜下り」というのか。その辺りの説明があると、更に深みが増すのでは。
- エキサイティングな祭り。900年以上、続いていることは驚愕だ。町を練り歩く様子など見所満載だが、祭りの一部である「弥五郎どん」の制作過程が面白かった。
また「大隅弥五郎太鼓」が素晴らしい。祭りの間、ずっと聞こえていて、気持ちを盛り上げていた。 - 番組タイトルで「伝説の巨人」とあるが、どういう話なのか。守人は「弥五郎どん」にどうやって上るのか。練習をするのか。色々、分からないこともあったので、解説して欲しかった。
- ドローンの映像が生かされていて、町の様子や雰囲気などが良く分かった。
- 祭りを準備、行う方々が全員男性だった。伝統の祭りに女性は関われないのか。少し、違和感や課題を感じた。
- 大きな祭りで素晴らしい。青年部が中心となって、竹細工など個人の技術も継承、祭りを実施しているが、少子高齢化の中、今後どうなっていくのか不安も感じた。
以上