赤けバラを 胸い咲かせた 当選祝
両方共め 思め違げ花が 咲っ挙式
十八歳で咲た花ね直き虫が寄っ
桜島ん灰な負けんち豆ん花が咲っ
選ばれっ留学き大とか夢が咲っ
御楼門 島津談議い 花が咲っ
大笊れ咲た 味噌麹じゃ婆ん 手を催促っ
絵手紙に真紅け椿が妖しゅ咲っ
遅咲っの恋花ね周囲や世話を焼っ
痩せ話女房ん飲み会い花が咲っ
三浪に咲た花ね絵馬も踊い出っ
毟いかて惜しか雑草ん可愛か花
老け込まじ も一度咲けち 愚痴っ女房
顔一面 ニキっの花が 咲た息子
野菜作い 夫婦じゃ食切らじ 花が咲っ
厚底ん靴ち任せ切っ狙ろトップ
仕切い女房け任せっ気楽き手伝ゆしっ
任せ言っ 当選っ議員な 首尾あ取れじ
産んだ侭い 子育しゃ全部 姑任せ
孫ん守や 任せち言たが 婆い頼っ
よいなこて眞結びじっち赤か糸
火の車め遣い繰や女房い任せ切っ
幕尻の 意外な賜杯い 貰れ涙
初午が 冬将軍ぬ 蹴飛けっ
貰ろた山羊ぎ 庭ん草取や 任せ切っ
駆け落っも娘い任せた内気な青年
菜園ぬ長男い任せっ楽隠居
家ん事ちゃ 俺に任せっ 婆あランチ
人生ゆば 俺に任せた 可哀想し女房
金管理 任せた婆あ 詐欺ぎ嵌っ
子育すば実家い任せっ共稼っ
躾どま女房い任せっ今日もゴルフ
寒空い 白れカーテンの 大根干し
仲人が 任せ言ながら 我が娶ろっ
退職た俺い 任すっ言でた 洗れやっめ
角隠し運否天賦ん盃く干せっ
店員に時間潰すば覚られっ
断捨離を 子い任せたや 家も壊えっ
桜見る 会や秘書ん衆い 任せきっ
飲んだ勢き 任せ言たとが 仇いなっ
合格ったち電話口かあ弾だ声
産声が過疎い賑ぎゃけ灯を点べっ
ドッコイち 立ち上がっ都度 声を出っ
御転婆をば 鼻声へ成けた 見合ん席
百点ち 木戸ん口かあ 弾ん声
義母ん手前へ仲ん良振いの声を出っ
読ん聞かせ優ち声へ父親が先きけ寝っ
鬼な外 亭主を目掛けた 女房ん声
平常無か 猫撫で声ん 借金相談
爺婆ん金 狙ろっ詐欺奴 涙声
敷かれ亭主弁当は全部残い物
宅配の来た声へ猫が先き走っ
真正面の 逆走い声も うっ詰まっ
優ち電話 野菜は有っかち 郷里ん母親
顔は大概 甘えた声が 客く掴ん
遠え耳に遂と婆が叫っ出っ
初競いの弾んだ声い億が付っ
声援に 地元ん襷きゃ 馬力く出っ
金星しな 行司ん声も 高こ弾ん
オレオレい 鹿児島弁で 蹴散らけっ
結納の運を願ごて床間け大鯛が乗っ
掻た汗ん苦労どま知たじ運ち吐えっ
運い恵っ 一枚買た籤じゃ 億きなけっ
女房と添て 運が良かったち 偶にゃ言っ
瓦礫く剥で 運の良命つば 探い出っ
女風呂れ知たじ飛っ込だ運の良奴
横杵爺も運どん願ごたかお寺れ寄付
大吉の 籤じ一年の 運を使こっ
運の良事 買た古本に 輸吉様
倹し女房 少す賽銭で 運を願っ
嫁て直っき寝込だ亭主す看い運の悪さ
嫁め恵さっ運が良かったち拝ん姑
長寿ん衆 誠ち運の良か 福の耳
産気付た 女房を乗せたが 後てパト
入院も ナースが美人で 運の良か爺
一番に家族ん運を願ご初詣
運の良事ち飲ん方ん席きゃ美人の隣
運い恵さっ 此ん年齢しなっせ 嫁が来っ
運の良年 俺が愚作が テレビ出っ
運が良事 小も産んだ子を 丈夫び育っ