「ふるさと納税」は、生まれ故郷や応援したい自治体に寄付ができる制度。中でも九州は、上位２０団体に８つの自治体が顔を出していて「ふるさと納税」の聖地ともいえる。
「ふるさと納税」の人気は何といってもお得で個性豊かな自治体からの返礼品だ。鹿児島県の市町村は、生産量日本一の牛肉や豚肉、うなぎなどを返礼品とし多くの寄付金を集めてきた。
またコロナ禍の今年は、販売先を失った特産品が次々にお得な返礼品として提供されている。
鹿児島そして九州各県の取り組みを、宮崎県知事そして曽於市のふるさと納税ＰＲ大使を務めたこともある東国原英夫さんをご意見番としてプレゼンテーションしていく。
毎年「ふるさと納税額」が全国の上位に顔をだす鹿児島県大崎町。2019年度のふるさと納税額が、前年比1.7倍の28億円にものぼった。その躍進の秘密は何かを探る。返礼品の人気ナンバー1は、うなぎ。今年はコロナの影響でうなぎの販売先が減少し、通常よりもうなぎの数が多く返礼されている。また地元の大工さんが自宅納屋で作りはじめた「銀杏のまな板」が、月100枚でるほどの人気に。
桜島の溶岩を使った岩盤浴や鉄道車両運転体験など各地のユニークな返礼品も百花繚乱。またコロナ禍で里帰りを自粛する人のために墓参りや空き家手入れなどの返礼品も人気だ。九州各県もあの手この手の返礼品開発でしのぎをけずる。佐賀県基山町の返礼品には、人気漫画「キングダム」と町内産高級木箱のセットが登場した。また宮崎県都城市は、2015年、2016年と2年連続全国1位の寄付額を誇る「ふるさと納税」のトップランナー。九州各地の多種多様な返礼品に迫る。
ふるさと納税の進化系といえる「ガバメントクラウドファンディング」（ＧＣＦ）が新たな寄付として台頭している。ロケット発射場を有する町、鹿児島県肝付町では、仮想空間（ＶＲ）にスペースミュージアム（宇宙美術館）を作り上げようというプロジェクトが進んでいる。また鹿児島県阿久根市は、同市出身で明治政府の一員として活躍した寺島宗則が幼少期を過ごした旧家を、保存活用するための事業費を企業版ふるさと納税で募っている。ふるさと納税の目的が「モノからコト」へと変わりつつある。
宮崎県都城市出身。2007年から2011年まで宮崎県知事。任期中、宮崎マンゴーをはじめとした宮崎の特産品を全国区のブランドに。高校時代に住んでいた鹿児島県曽於市のふるさと納税PR大使に。TBS系「ゴゴスマ」木曜出演
鹿児島市出身。二児の母。主婦目線で「ふるさと納税」には興味津々。「かごしま4」「MBCニューズナウ」出演。
